新型コロナウイルス感染症の治療薬の話題
11月にとして経口抗ウイルス薬「ゾコーバ錠125mg(成分名;エンシトレルビルフマル酸)」が発売されました。これまでの経口抗ウイルス薬「ラゲブリオカプセル200mg(成分名:モヌルピラビル)」や「パキロビッドパック(成分名:ニルマトレビル・リトナビル)」とは違い、12歳以上の重症化リスク因子のない患者が治療対象になるということで、安心された方も多いと思います。
現在、ゾコーバは流通数に限りが有るため、医療機関での取扱いは国や自治体の管轄下に置かれ、制限されています。国も追加輸入など対策を取っていますが、インフルエンザウイルス感染症の治療薬のような流通状況ではありません。
さらにこの新薬は、一緒に飲んではいけない薬があり、妊婦には禁忌、飲み終えた後もしばらく避妊が必要など、取扱いには注意が必要です。
ワクチン接種も予防の手段の一つですが、感染防止策としての手洗い・マスクの着用・換気などを、気をゆるめずに行うようにしましょう。
ワクチン接種の出来ない事情の方や、感染することで命が危険にさらされてしまう方がいることを認識して、引き続き感染対策をこころがけてください。
なお感染したときに医師に処方される薬ですが、熱には解熱剤、咳には咳止め、鼻水には鼻炎薬のように、症状に対してのものもあります。こういったものは、市販薬と同じ成分の場合もあります。
是非、常備薬と検査キットの購入を検討されることをお勧めします。
その際には、より自分に適した薬を選べるよう、持病や服用中の薬の内容、副作用の経験や体質などを、薬剤師などへ気軽にご相談いただけたらと思います。
<参考サイト>
厚生労働省 基本的対処方針に基づく対応
https://corona.go.jp/emergency/
厚生労働省 新型コロナウイルス感染症の”いま”に関する11の知識
https://www.mhlw.go.jp/content/000927280.pdf