小児の薬の飲ませ方
< 乳児 >
赤ちゃんは、薬の味、におい等が原因で薬を嫌がることがあります。どうしても飲まない場合には、以下のような方法をお試しください。
粉薬の場合は少量の水を加え、練ってペースト状とし、口の中の頬の内側や上あごに塗りつけ、水、湯冷ましなどを飲ませる
薬の味を隠すため、赤ちゃんが好む飲食物(少量のアイスクリーム、砂糖水等)に混ぜて一緒に飲ませる
→ ミルクは薬を混ぜると味が変化し、ミルク嫌いになる場合があります。溶かして飲ませるときには、飲み残しがないように注意してください。
< 幼児 >
嫌がってのまない時は、飲食物に混ぜて飲ませます。
冷たいと味覚が鈍るため、アイスクリームやシャーベットなどに包み込むようにして飲ませたり、少量の水を混ぜた薬を凍らせてシャーベット状で食べさせるのもいいでしょう。
→ 咳が出ている場合は咳を誘発することがあるので注意
牛乳、ヨーグルト、プリン、ジャムなどは味が濃くて、飲みやすくなります。
→ ジュース、スポーツドリンクなどは苦みが増すこともあります。
個々の薬に適した方法は薬剤師に相談してください。
大きくなってきたら、病気を治すために薬を飲まなければならないことを説明することも大切です。
成長を見て、他の物に溶かさないでそのまま飲む習慣ができれば、お薬を飲むのが楽になります。
< 1日3回薬の飲み方 >
食事にとらわれずに、起きている時間の3等分を目安に飲んでください。4,5時間程度の間隔で薬を与える間隔を考えてみてください。
< 食前に飲むか食後に飲むか >
お腹がいっぱいになると薬をのめなくなることや、食べ物と一緒に吐いてしまうこともあるので、薬剤師と相談して、食後の薬を食前にのませる方法も有効です。
(参考サイト)
くすりQ&A (医薬品医療機器総合機構)
https://www.pmda.go.jp/safety/consultation-for-patients/on-drugs/qa/0014.html
一般社団法人 くすりの適正使用協議会
https://www.rad-ar.or.jp/use/child/
国立研究開発法人 国立成育医療研究センター
https://www.ncchd.go.jp/hospital/sickness/medicine/index.html