薬の使用期限と保管方法について

市販のお薬と同様に、医師から処方されるお薬にも使用期限があります。目薬や塗り薬でしたら、薬の容器に使用期限が書いてありますので、未使用であればその期限まで使用する事が出来ます。錠剤や粉薬、シロップ剤などの期限は以下を参考にしてみてください。

錠剤・カプセル・座薬:6ヶ月~1年位
粉薬・顆粒:6ヶ月~1年位(薬局で分包しているお薬は3ヶ月が目安)
シロップ剤:1週間
開封済みの塗り薬:開封後3ヶ月
混合している塗り薬(複数の塗り薬を混ぜ合わせているもの):4週間~8週間
開封済みの目薬:開封後1ヶ月・防腐剤無添加のものは10日前後

お薬は、光や温度、湿度などによって効能が落ちる場合が多くあります。保管方法にとくに指示がない場合は、湿気、日光、高温を避けて、室内で保管します。湿気を避けるために冷蔵庫に保管すると取りだした時の結露により、かえって湿気を帯びることがありますので避けましょう。
冷蔵庫で保管するように指示があるお薬もあります。主にシロップ剤や目薬、坐薬などです。このとき凍らせないように注意しましょう。
 
食品、殺虫剤、防虫剤などと一緒にしまっておくと、間違って飲んでしまう危険があります。それを避けるために、救急箱やお薬置き場など、お薬だけを保管する場所を決めましょう。
また、お薬は個人ごとにとりまとめておくと、誤飲の防止につながります。
お薬の説明書を残しておき、薬袋に入れておきましょう。

使用期限内でも、いつもと違う見た目や味だと思ったら、使用を控えてください。
子どもはなんでも口に入れたがります。手の届かないところに保管しておくのは基本ですが、食後飲もうとして用意していたお薬を、目を離した隙に間違って口の中へ…なんて事故も起こりかねません。
子どもの誤飲事故の約17%が医薬品・医薬部外品という報告があります*。
*厚生労働省「家庭用品等に係る健康被害病院モニター報告」(2018年度)

以上、薬の服用期限と保管方法について、簡単にご紹介させて頂きました。あくまで基本と目安になりますので、分からない事や不安な事があれば、お薬をもらった薬局の薬剤師に聞くようにしてみてください。

<参考サイト>
日本製薬工業協会
https://www.jpma.or.jp/about_medicine/guide/med_qa/q29.html

一般社団法人 薬の適正使用協議会
https://www.rad-ar.or.jp/knowledge/post?slug=manga_manga-vol-13

日本薬剤師会 小児における医薬品等誤飲防止のための啓発ポスター・チラシ
https://www.nichiyaku.or.jp/pharmacy-info/accident/poster.html