大麻に関する誤った知識

薬物乱用とは、ルールや法律から外れた目的や方法で使用することをいいます。覚醒剤や麻薬、大麻、危険ドラッグなどの薬物の乱用は、使用者自身の健康や周りの人々に計り知れない悪影響をもたらします。覚醒剤や麻薬などは1回使用しただけでも乱用にあたります。

最近、大麻の乱用が問題となっています。令和3年には、過去最多となる5,783人が検挙され、そのうち約7割にあたる3,934人が青少年であり、青少年を中心に大麻の乱用の裾野が拡大しています。インターネット等において、「有害性がない」「依存性がない」「タバコやお酒より害がない」などの誤った情報が氾濫しており、青少年の大麻乱用の拡大につながっていると推測されます。
2016年のWHO薬物依存専門委員会の大麻に関する会議において、大麻の成分であるTHC(テトラヒドロカンナビノール)は薬物依存の精神依存評価法を用いた基礎研究において陽性を示し、また身体依存を形成することを示す複数の論文も紹介されました。

最近では、幻覚成分を濃縮させた「大麻ワックス」や、大麻を含んだ食品(クッキー、 チョコレート)などの摘発も相次いでいます。薬物の売人は様々な誘い文句で薬物を勧めてきます。
誘いがあった場合は、自分の未来や大切な人のことを思い出して、きっぱりと断って、距離を置くようにしてください。身近に相談相手がいない場合は、気軽に相談窓口を利用してください。

<参考サイト>
厚生労働省 薬物乱用防止相談窓口一覧
https://www.mhlw.go.jp/bunya/iyakuhin/yakubuturanyou/other/madoguchi.html

厚生労働省 正しい知識を伝える大麻情報サイト
https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iyakuhin/yakubuturanyou/campaign2023/index_12.html