手指衛生と保湿について考えよう

新型コロナウイルス感染対策として手指衛生(手洗い、手指消毒)の重要性が再確認され、私たちの日常生活の中に手洗いや消毒の習慣が定着してきました。
子供たちも手指衛生を頑張っています。子供には順応する力が備わっているようで、楽しみながらアルコール消毒を行っている姿をよく見かけます。
ただ、頻回に手指衛生を行うことで、石鹸の洗い残しや皮脂の減少、皮膚の乾燥などによる手荒れが出てしまうのが心配です。
手荒れがあると手洗いが不十分になってしまうだけでなく、痛みで消毒ができなくなるなど、大切な手指衛生が十分できなくなる可能性があります。
手洗いをする際には、すすぎ残しがないかしっかり確認し、手に残った水分をしっかりふき取るようにしてください。また、手指衛生の後で保湿剤などを塗って保湿成分を補うようにしましょう。
保湿剤を塗るとベタベタすると嫌がる子もいます。日中の保湿が困難な時には、入浴後や寝る前にたっぷり保湿剤を塗ってあげてください。どうしても嫌がる時には、寝てしまってから塗ってあげるのもいい方法かもしれません。

・目で見て手に汚れがついている場合は石鹸を使い
流水下で30秒以上の手洗いを行いましょう     
                                         
・ウイルスなど目に見えない汚れに対しては消毒液を使用して
しっかり擦りこみましょう  

日常の衛生対策として手指衛生を心掛けることで感染予防になり、また感染拡大を防止することにもつながります。これからも手指衛生とこまめな保湿を続けていきましょう。
保湿剤としておすすめなのは、ヘパリン類似物質や尿素、ワセリンなどが配合されているものです。ベタベタしないローション、液体タイプもありますので、薬局や薬店の薬剤師にご相談ください。